Faculty

宇宙・数理

教授

根來 均Hitoshi Negoro

研究者情報

高エネルギー天体の観測的研究

ブラックホールや中性子星周辺の高エネルギー宇宙物理現象の観測的研究を行っています。ブラックホール周辺では、時間の遅れや空間の歪み、中心天体の回転による空間の引きずりなど、相対性理論から様々な現象が期待されています。そのような特異な現象を主にX線観測を通じて確かめようとしています。また、上記の天体が示す様々な強度変動や光速近くで飛び出すジェットと呼ばれる現象の原因の解明も重要な研究テーマです。そして、それらの研究を通じてブラックホール存在の直接証拠をつかむことが最終的な目標です。近年は、国際宇宙ステーションに搭載されている全天X線監視装置 MAXI の運用と開発を他機関とともに行っており、特に、新天体の発見から世界への速報までを自動で行うシステムは本研究室の学生とともに一から開発してきました。新たな手法によるデータ解析やシステム開発を行うには IT 技術が必須であり、研究開発を通じて学生も手に職をつけてもらいたいと思っています。

図1

図2

所属学会

日本天文学会
日本物理学会

主な研究業績

プレスリリース:
  • 「巨大ブラックホールの失われたスピン」(2010/03/08)
  • 「全天X 線監視装置(MAXI) によるX 線新星(MAXIJ1659-152)の発見について」 (2010/09/29)
  • 「巨大ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測」(2011/08/25)
  • 「ブラックホールに落ち込む最後の1/100 秒の解明へ」(2013/04/04)

CSTサイエンスアカデミー

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