Faculty

プラズマ物理

教授

浅井 朋彦Tomohiko Asai

研究者情報
浅井朋彦 教授

プラズマを理解し、応用する

理論的に最も高効率でコンパクトな核融合炉心を実現しうる磁場反転配位(FRC)プラズマを中心に、プラズマプロセス、医療、電気推進など、プラズマ物理の基礎から応用にわたる研究を行っています。船橋校舎・物理実験A 棟で開発が進むFAT と名付けられた超高速FRC 移送実験装置は、この方式における国内唯一の実験環境で、国内外から研究者が参加しています。また、世界最大のFRC装置を有するトライアルファエナジー社(米・カリフォルニア州)との共同研究には、学生・院生も参加し、精力的に研究が進められています(写真)。

極限的なパラメータ領域でのプラズマの実験のテクニックは応用範囲が広く、医学部と連携したガン治療法の研究や産学連携による薄膜生成システムの開発、さらに加速器や核物理分野との連携による新たなミュオン触媒核融合炉方式の提案など、幅広い研究課題に取り組んでいます。

複合分野であるプラズマ実験では、装置や計測・データ解析方法にも独自のデザインやテクニックが必要です。大学院での研究で、装置設計や計測、解析など様々なスキルを身につけた修了生は、重工業や機械・光学メーカーの研究・開発部門をはじめ、金融・コンサルや中学・高校の教員など様々な分野で活躍しています。

所属学会

日本物理学会
米国物理学会
プラズマ・核融合学会
電気学会
ニセ科学と科学教育を考える会
日本工学教育協会
駿博会

主な研究業績

核融合分野では、IAEA核融合エネルギー会議やNuclear Fusion 誌(S. Elgriw et al., NF 51, 113008 (2011) 等) を中心に成果発表を行っています。プラズマ物理ではPhysics of Plasmas誌(H. Itagaki, T. Asai et al., PHP 21, 030703 (2014)等)、また、プラズマ応用分野ではReview of Scientific Instruments誌等(T. Asai et al., RSI 81, 10E119 (2010) 等)での成果発表に加え、最近10年で11件の特許を出願し、このうちのいくつかは製品化され市販されています。

CSTサイエンスアカデミー

その他